くんぷーまる (ナナクサ粥)
あと画面が、コマの中が白いのが嫌いなんで、結構描き込んじゃいますね。
『ラブライブ!』で活動されている同人作家さんへインタビュー! 第7回目はサークル「ナナクサ粥」のくんぷーまるさんです。
くんぷーまるさんに気になるあれやこれを聞きました!
ペンネーム・サークル名の由来
まず、ペンネームの由来からお願いできますか?
僕が5月生まれで。5月って「風薫る5月」って言うじゃないですか。「風薫」を逆から読むと「薫風」になって。そこに、男子っぽいヤツをつけたいなってことで「丸」って。で「くんぷーまる」になってます。元は漢字だったんですけど、固いイメージがあったんで最近はひらがなで。
サークル名の由来は?
元は、僕が絵を描いて、もう1人話を考えるっていう人が居たんですけど。それが「僕ラブ7」くらいの時で。そもそも僕『ラブライブ!』知らなくて(笑)。『ラブライブ!』めちゃめちゃ好きな子に「俺が話書くから、お前絵を描いてくれよ」って言われて。「ああ、分かったけど、俺、知らないよ?」みたいな。で、とりあえず渡されて、それを描いて出したのがその「僕ラブ7」なんですけど。で、その時に2人だったんでサークル名どうしようってなりまして。最初その相方が「報・連・相」って言って。「報連相」か……って。
(笑)。
「報告」「連絡」「相談」の「報・連・相」だって。「ああ、なるほど。でも全部漢字だと何かアレじゃね?」って。で、相方が最近「七草粥」にハマったって言い始めて。「七草粥にハマったのか!? お前珍しいな!」みたいな話になって(笑)。
確かに珍しい。
それで良いんじゃね?っていうことで。七草で普通に漢字だと堅苦しいんで。ナナクサをカタカナにして、粥は漢字っていう形になりました。
相方さんは今は?
相方さんはもう「僕ラブ7」以来は……。
あ、そうなんですか。
はい、全然もう、関わってくれないっていうか。「僕ラブ7」以降は、話も絵も僕が考えてるんです。なんですけど、一応ネーム見て貰って「『ラブライブ!』でこういう感じでいいかな?」ってアドバイス貰って。「じゃあ直してみるわ!」みたいな感じでやったりしてますね。彼が居なかったら、多分、同人誌を描いてないし『ラブライブ!』にもハマってなかったと思います。
『ラブライブ!』との出会い
じゃあ『ラブライブ!』はその相方さんがきっかけで。
そうですね、その相方がハマってて。相方が夏コミとか色々行ってたんですけど『ラブライブ!』の同人誌を買ってたんで。それで僕も同人誌は読んでたんですけど、アニメは観てなくて。
それはいつ頃なんですか? 「僕ラブ7」というと……。
「7」なんで、えーと1年前の「海未誕」ですかね、3月15日の。だったと思います。
じゃあそれまでは『ラブライブ!』を知らなかったんですね。
そうですね。知ってたとしても、同人誌で読んだことある、みたいな感じで。
そこで知って、アニメを観た感じですか。
ああ、全然違うんですよ(笑)。
違うんですか?
「僕ラブ7」で『ラブライブ!』描いてとりあえずこれで終わりかなって思ってて。で、映画あったじゃないですか。映画って特典があるじゃないですか。その相方に「これお前チケット渡すから、一緒に入ってくれ」って言われて。「ああ、分かったよ」って。「『ラブライブ!』かあ。確か漫画描いたなあ」と思って、映画観たんすよ。……「ヤベェ、めっちゃ面白い!!」って(笑)。
ということは映画から?
映画から入って。全くアニメ観てなかったので、映画で何となく流れは掴んだ感じで。あ、終わっちゃったんだみたいな(笑)。それで、帰る時にツタヤでとりあえず1期を借りたら、まあこれがめちゃくちゃ面白いの(笑)。ヤバイ、面白すぎると思ってすぐに2期借りて、もう号泣ですね(笑)。すぐさま「これは映画を観なきゃいけねえ!」って事で。また映画を観て。「あー、これは最高かよ!?」って。1期と2期が観終わった後映画を観ると、涙がボロボロ出てきて。アレですね。映画は何往復もしましたね。そこからもう一気にハマりましたね。
映画からってのは珍しい気がします。
すごーい珍しいですよ。あの『けいおん!』ってアニメあったじゃないですか。あれも大晦日にその相方に特典目当てで連れて行かれて。観終わった後に「ああ、終わっちゃうんだ」って言って(笑)。TVアニメ観てハマったっていう事があったんで。その相方にだいぶアニメの影響は受けてると思いますね。
推しキャラ、カップリング
推しキャラは誰ですか?
推しは、真姫ちゃんです。皆から凛ちゃんって言われるんですけど(笑)。真姫ちゃんなんですよ。
えー。
それも最初の「僕ラブ7」の時に、(相方に)「とりあえず『スクフェス』やってみれば」みたいな感じで言われて。最初選ぶ画面あるじゃないですか。僕、赤色好きなんですけど「あ、赤髪の娘おるやん!」と思って。ポチったら「ああ、可愛い! この娘にしよう!」って感じです。真姫ちゃんが、ずっと好きで。
1番は真姫ちゃん?
1番は、真姫ちゃんですね。真姫ちゃんなんですけど最近は、凛ちゃんとかよちんがだいぶ、キテます(笑)。やっぱ漫画描くと描いたキャラが好きになるっていうか、そういう感じで。
1年生をよく描いてらっしゃる印象があります。
そうです。1年生。はい。ホント、一応のんたんは「僕ラブ」あの、瞳孔開いてる凛ちゃんのところで出てきたんですけど。海未ちゃんとかことりちゃんとか、全く描いてなくて(笑)。
好きなカップリングとか、あります?
カップリングは……。うーん……りんぱなかな?(笑) にこまき……カップリングで言うと、りんぱな……ですかね。
ちなみに理由などあれば。
映画の夜のホテルの2人きりで「淋しいの?」からの、あの流れが最高ですよ! ずっと発狂してました(笑)。ドロドロさせるのが、申しわけないくらいに可愛いス。
でも、ドロドロさせちゃうんですね?
ドロドロさせちゃいます(笑)。あ、でもいつかは、ほのぼのしたヤツも描きたいですね。
中の人で推しは?
中の人は南條さんです。
南條さんですか。
同人作家さんの、浜田さんの絵が好きで。よく南條さんを描いてて。(それまで)中の人全然知らなくて。南條さんてどんな人なんだろう? って思って見たら、めっちゃ可愛いやん!って思って(笑)。で、すぐDVDとCD買って。であの、昔テレビでやってたあのジョルノが色々、あったじゃないですか?
『南條一間』。
あー、それそれそれ!! それ全部観て「ああ、可愛い!」と思って、もう一気に(笑)。
『ラブライブ!』で好きな曲ってなんですか?
あ、曲。好きな曲……そうすね、うーん……好きな曲……何かな?
めっちゃ悩んでる(笑)。1曲じゃなくてもいいですよ?
いや……好きな曲……、なんすかね。「きっと青春が聞こえる」とか、結構好きです(笑)。ライブのせいで聴くだけでも涙出るようになっちゃったんで。アニメ観てると、絶対エンディングで来るじゃないですか。いやー、もうずっと聴いてるし。いいなあって感じですかね。
ライブとかも全部観られた感じですか?
ライブは、えーと「ファイナル」と、あと、「3rd」ちょっと、くらいですかね。なんで実質、「ファイナル」行ったのが初めてで。コール全然分かんないのに。毎回あるのか、分かんないすけど今回バックモニターに、コール映ったじゃないですか。あれのおかげでもう、バンバン振ってましたね。
「ファイナル」はどこが1番良かったですか?
まあ、ネタ枠として好きなのは、BiBiの「Cutie Panther」、アレから始まって。南條さんがシューっと、スーて動いてって(笑)。中央の所行って。「PSYCHIC FIRE」でもうブンブン振って、からの「錯覚(CROSSROADS)」がめちゃめちゃ好きでした、あそこは。
あれ、良かったですよね。
あの流れ最高でしたね! で、もう1つは、やっぱり、ラストの「一緒に歌おう」からの「ミはμ’sicのミ」から「きっと青春が聞こえる(1日目)」「どんな時もずっと(2日目)」。歌って。で、1日目ドームだったんですけど、横の知らないおじさんと一緒に「名古屋から来たんだよ」「いやーもう、来て良かったよ!!」「いや、最高すね!!」「ありがとうございます!」みたいな話をして、2人でボロボロ泣いてて。「あ「僕光」無いすかね?」「多分無いと思うよ。本当のファイナルは、明日だから!」「ですよね!」。で、真っ暗になって「ハア、終わっちゃった!」って思ったら、モニターに「僕光」の(蓮のステージが)写って。2人で「マジすか!?」って(笑)。
(笑)。
で、「テンテ、テテン、テン」で涙ぶわーってまた。あの流れは最高すね。
最高でしたね。
一通り終わった後の、「ありがとうございました」からの、μ’sが去る時の、大合唱して、それを抱きながら泣いて、いや抱きながら歌って。最後の穂乃果の歌う所があるじゃないですか。あそこでえみつんが喋り始めて「うわー!」と思って! 「うわー!」と思って! 終わりました。
サンシャイン!!
『ラブライブ!サンシャイン!!』が夏から始まりますね。
なんかみんな、キャラ濃くて。
可愛いですよね。
僕はヨハネ推しです。善子推しです。何ですかね、キャラが好きなんですよ。
厨2病っぽいところですか?
そうですね、自分の心の闇を隠す為に、あえて厨2病をやってるんじゃないかって。のんたんでいう、人と仲良くなる為に関西弁を使い始めたヤツで。同じように何かがあって、ああなったんじゃないかなって思ってるんですけど。まあ、そうじゃないかな……(笑)。
どうなんですかね。
どうなんですかね。結構厨2病のキャラ好きなんです。『中二病でも恋がしたい!』とかも観てたんで。
好きなアニメ、マンガ、音楽
じゃあ『ラブライブ!』以外について、聞いていきたいと思うのですが、好きなアニメなどありますか?
『けいおん!』と『中二病でも恋がしたい!』ですかね。『けいおん!』もその、相方からのアレで。『中二病でも恋がしたい!』も、良くソイツが真似してセリフとか言ってたんで。で、何だろう?と思って観始めたのが、きっかけですね。基本アニメ観ないんで。うーん……でも『あの花』とか、結構好きでしたね。そんくらいすかね。好きなアニメ、すぐ思い浮かぶのは。
では、漫画とかは読まれます?
あ、漫画とかは読みますね。最近だとジャンプの『僕のヒーローアカデミア』、こないだアニメ化したヤツとか。割とジャンプ系読んでて。で、割と少女漫画の『海月姫』とかそういう系も好きだったりしてますね。
好きな漫画家さんとかいます?
あ、誰かな……。好きな漫画家さんで言うと、浅野いにおさんっていう方なんですけど。
『ソラニン』の。
そうです、そうです、そうです、そうです。『ソラニン』の。あの人、すごいなあって思いますね。
それはどんな所がですか?
『浦沢直樹の漫勉』っていうNHKの、浦沢直樹が色んな漫画家さんを取材してっていうヤツがあるんですけど。浅野いにおさんが出た時に、背景の描き込みがすごいじゃないですか。その描き込み、自分で写真撮って来て、パソコンに出して、そこにキャラクターの描く部分を空けて、それをまたプリントアウトして、そこにキャラを描いてって。上手いデジタルの使い方をしてて。僕完全にアナログなので、そういう事が出来ない(笑)。結構憧れたりしてます。あと、何か小説っぽいていうか。純文学ぽい感じの、ああいう雰囲気が結構好きでって感じですかね。
音楽とか、聴かれますか?
音楽ですか。あ、結構聴きます。割とボカロが好きで、結構。ボカロはだいぶ、聴きますね。普段聴くとしたら、洋楽のMY CHEMICAL ROMANCEっていう、ロックとか。演劇部のBGMで、曲を使うんですけど。洋楽を良く使うんで、結構、その影響で色んな洋楽を聴きます。
なるほど。
去年の11月に修学旅行でハワイに行った時に夜中YouTube観てたら、ラップやってて。MCバトルってお互いをdisったりするんですけど。それを観てハマって。最近はバトルとか結構、聴いたりしています。その影響もあって、今度の「僕ラブ12」の話は、真姫ちゃんがラップする、話に……しようかなとは、思ってるんですけど。
過去作について
「僕ラブ7」の本って、失礼ながら自分は知らないのですが、どんな本なんですか?
ほのまきの本なんですけど……ホントに酷いです(笑)。もう、アレは黒歴史ですよ。3月、ひなまつりじゃないですか。なんで、真姫ちゃんが病院でひなまつりのイベントをやるんだけど、いつも来てくれる踊り子というか、そういうイベントする人が居ないから、真姫ちゃんが穂乃果に助けを求めて、一緒にひなまつり大会みたいなのをやろうっていう話だったんですけど。結局途中で終わって、そこから描いてないですね(笑)。
再販はしないんですか?
しないっす!! どこに紙があるか分かんないす。
ああ。原稿が。
そうです、完全にコピー本でやっつけで作ったんで。今どこにあるか分かんないです。
それが相方さんが原案をされたという。
そうですそうですそうです。なんか、忙しい時期に重なって、描き始めたのが「僕ラブ」の4日前で(笑)。徹夜して死にそうでした(笑)。
それはよく完成しましたね。
途中で話終わってますけどね(笑)。
完成してないんですね。
コミティアでは「百合っぷるな二人」という漫画を出していましたね。
初めてちゃんと描いた漫画で。「僕ラブ7」が終わってしばらく『ラブライブ!』の映画とか2期とか観てる段階だったので。どっか他のカテゴリの同人誌のアレ(即売会)が無いかなって探してたらコミティアがあって。最初、ギャグ本を出す予定だったんですけど、百合系の。百合のカップルいいなあと思って。まあ実際に描いてみよう、という事になって。今度はちゃんと原稿用紙にアナログで描いて。アナログ原稿を印刷してくれる印刷会社さんを見つけて。御茶ノ水にあったんですけど。そこで初めて製本したっていう感じですね。
百合、お好きなんですね。
百合は大好きです。百合は良いですよ(笑)。
なるほど。
百合もその相方の影響ですかね。色々と同人誌を借りたりしてて。なんで、割と好きです。
僕ラブ11で出された「never my love」は、作画は半分かっしーさんが描かれてますけど、話は全部くんぷーまるさんが全部書いたんですか?
一応、どんな感じの流れにするかっていう事で決まったんで。かっしーにも、アドバイスを頂いたんですけど。本筋は僕が考えて、という感じでしたね。
二人で別々な話じゃなくて。にこが3年生の時の話と、その後ですよね。
あー、そうですそうです。繋がってる感じにしました。途中で区切って。アレも、真姫ちゃんがにこに告白して。「好きです」「私も!」気分で終われば、最高のハッピーエンドなんすよ(笑)。なんですけど、それで終わると、やっぱりありきたりだし、良くある話だし。にこはちょっとズルイ人、みたいな感じで。あそこで断って。数年後に、アイドルだったのに急ににこちゃんが辞めちゃって。真姫ちゃんがビックリしてたら、家に来てって感じですね。
くんぷーまるさんの書く話は、シリアスというかハードですよね。
何なんですかね。ほんわかした話が描けないんですよ!(笑) この前の「にこまき」のヤツも、かっしーくんと描いたんですけど。話は僕が一応考えて。結局アレも、シリアスな感じになっちゃってて。ほんわかしていると、くすぐったいっていうか、かゆいっていうか。いや、めちゃめちゃほんわかしたいの描きたいんですけど。
へー。
(僕の学校)、男子校なんですけど、女子ってどんな事考えてるのかな、みたいな事を思って。ほんわかしてても、心の中に闇持ってるだろ!みたいなのが、僕の中にあるんで(笑)。けっこうみんな、ほんわかしたのを描いてるから、ならもう、ドス黒い……ドロドロした物を、描いちゃえばいいんじゃないか!みたいな感じで、描いてます。
なるほど。
ほんわかしてるのを描いてると、途中でありきたりになっちゃうっていうか。あー、良くある話だな、みたいになってきて。筆が止まっちゃうんですけど。ドロドロだともう一気に思いついて、バーっと描いちゃいます。
演劇!
コミティアで演劇の脚本も出されていたのをお見かけして。脚本を出すなんて珍しいなと思った憶えがあるのですが。他にも脚本は書いてたりするんですか?
はい、結構。中3の時くらいに書いて。それも大会で1回公演させて頂いた。
すごいですね。演劇。1人では出来ないですもんね。
そうですね、台本書くのは1人で書いちゃうんですけど。劇を作る時は、皆出て、僕も一応出たりするんで。そん時はもう、演劇部の皆と一緒にという感じですかね。
演劇にハマるというか、やるようになったキッカケみたいなのは?
きっかけは、中学校入って、中高一貫校の男子校なんですけど。どこの部活に入ろうかなってなった時に、なんか「わざわざ部活でやらなくても、人生どっかでやるだろう、みたいな事は、止めておこう」「テニスとかなら、他で出来るかな」「やっぱ、青春は大事に使いたいな」って感じで思ってて。そしたら演劇があって。「あ、演劇って、絶対にやらないじゃん」って。で、中1の時に演劇部に入って。ずうっとそのまま高校2年まで来てますね。で今高3ですね。毎日部活があるんで。もう中3くらいから、学校に勉強しに行くんじゃなくて、演劇をする為に行ってました(笑)。
毎日何時間くらいやってたんですか?
月水金が部活で。学校が3時に終わったら6時くらいまでっていうのが基本なんですけど。大会の1ヶ月くらい前になると、毎日体制になって。小学校の時から、土曜日が休みじゃないんで。土曜日は4時間終わってその後ずっと6時までとかで。まれに日曜日も、部活あったりしてっていう感じですね。
まあ大変。
夏休みは、休みが5日間くらいしか無くて、冬休みは休み3日で(笑)。この間の春休みは、2日でしたね(笑)。それもあって、去年の夏に韓国に行けたりしたのかな、とは思ってます。
演劇のよさとか、ここが好き!みたいなトコってあります?
映画はテイクいくつとか、何回も直せるじゃないですか。演劇は映画と違って、その瞬間しか無いスよ! 1発限りで。ミスったらミスったで、機転を利かせてやるっていうのがあるんで。同じ作品をやっても、毎回違ったモノになるって事は好きですかね。映画は撮ったテープがあって、それを色んな所で回せば同じなんすけど。演劇は、例えセリフが同じでも、どこでやっても、役者が同じでも、動きが違ったり。色んなトラブルはあると思うんで。
音楽のライブみたいですね。
映画は(俳優さんに対して)拍手とか笑いとか無いじゃないすか。俳優さんとかとお客さんの顔を見れないじゃないですか。コミュニケーションが一方通行なんですよ。観て、で、面白いで終わりなんですけど。演劇はお客さんと会話が出来るっていうか。間近にお客さんが居て、反応を逐一見れるんで。そこが1番最高ですかね。面白かったら笑ってくれるし、悲しい時は泣いてくれるし。拍手貰うときは、目の前で拍手くれたりするんで。そこにグッと来ますね。
演劇観られたりもするんですか?
観るのは……全然観ないんですよ(笑)。いや、観るんですけど、あんま……ですかね。「劇団☆新感線」っていう劇団があって、その劇は観に行ったりはするんすけど。でも、自主的に、何かがあるから観に行くっていうのは、ホント無いすね。やっぱ観るのが趣味なんじゃなくて、やるのが趣味なんすかね。やる方が好きです。コミュ症ですけど、人前に立つの好きなんで(笑)。
あはは(笑)。
いやもう、1回やったらハマりますよ!
ハマりますかね?
もう、ヤバイす!!
そんなに部活に打ち込んでいる中、よく漫画が描けますね。
あ、もう、そうなんですよ! 死にそうなんですよ(笑)。でも、とりあえず、授業中に、ネーム描くか寝るかして(笑)。午後部活やって帰って来て、ネームを見ながらコマ割ってっていう感じで、描いてますね。なのでホント、ホントに死にそうです(笑)。
ほうほう。
追い詰められないと描けないんすよ。あと結構、テストとか、テストが近くなれば、色々アイディアが浮かんで来る。追い込み型タイプなんで。好きな事で描いてるんで、辛い時もありますけど、基本楽しいんで。全然苦ではないですね。
ところで原稿は全部アナログなんですか?
はい。
デジタルは使われませんか?
カラーのイラストあるじゃないですか。あれ、デジタルなんですけど。あれはあの、iPad miniに、アイビスペイントXっていうお絵かきのアプリがあるんですけど。それ入れて指で描いてます。
ペンタブとかは使わない?
ペンタブ買ったんですよ! 液タブ。パソコン繋いで設定出来てクリスタ開いて「ああ、絵描ける! めっちゃすげえ!」ってなって。ひたすらシャーってやって。筆圧で濃さが変わるのを30分やってたら、急にあの、パソコン落ちて。あれ?って。次点けたらモニターに映るんですけど、反応しなくなって。
あら。
で「あれ、ただの13万くらいしたデュアルモニターやん……糞かよ!!」って思って(笑)。
今使えないんですか
使えないんです。使えたとしても、モニターの代わりです。色々やったんすけど結局動かなくて。これも仕方なかったのかなみたいな感じで(笑)。
漫画制作上の注意点
漫画を描く上で、気を付けている点とか、あります?
まず、1ページの、どこかには、全身絵を入れよう、と思ってます。あと、顔漫画にならないように、と、あと、コマは、基本1ページに、えー、5。1,2,3,4,5……6コマ以内すかね。あと、斜めに切ってあるコマとかあるじゃないですか。ああいうのは、僕は使わないようにしてますね。逆に見にくくなるかな、みたいな感じで。
ふむふむ。
で後は、えーと、あ、絶対に手は入れようかな、と思います。1コマに、手。顔だけだと顔漫画ぽくなっちゃうんで。それ防止の為に、どっかしらに手を入れたりは一応してます。「にこまき」の合同の時は、あれはもう、頑張って、気を付けて描きました。
へー。
あと画面が、コマの中が白いのが嫌いなんで、結構描き込んじゃいますね。なんですけど。「瞳孔開いてるよ凛ちゃん」は、ちょっと描き込み過ぎて読みにくかったので。「にこまき」の時は、要所要所で描き込んだりしてます。あと、絶対に漫画のどこかしらに、瞳孔開いたキャラを描くって事ですね(笑)。
漫画のアイディアとかどんな時に出ますか?
アイディアは、常にネームノート持ってて、思い付いたら描くっていう風にはしてて。基本授業中と勉強している時と、テスト中とかに(笑)。
テスト中(笑)。
なんか、他の事に集中しなきゃいけない時に思い付くんすよ。なんで、テストの問題用紙の端っことかに、チョコチョコと。真姫ちゃんうんたらかんたらとかネタが描いてある感じですね。思いついたらすぐどっかに描かないと忘れちゃうタイプなんで。すぐ描くようにはしてます。
自分の場合、こうパっとシーンが浮かんで前後を考える感じなんですけど。くんぷーまるさんはどういう風にやってるのかなってのを聞きたいんですけど。
設定みたいなのを、とりあえず文章で書いちゃって。その後、映画を撮る感覚で、今回真姫ちゃんの本なんで、頭の中で真姫ちゃんが。プロットっていうか、大体のあらすじの中で、真姫ちゃんがどういう動きをするか、というのが映画として思い浮かんでて。映画ってずっと動いてるじゃないですか。
動いてますね。
で、漫画にする為に、要所要所で切って。絵コンテ的な感じでパーッと描いちゃって。頭の中で、映画を作る逆ですね。映画と絵コンテ描いて、それを動かしていくっていう、それアニメか。アニメですね。アニメだと原案があって、絵コンテを描いて、その通りに動くようにアニメを作っていくっていう感じなんですけど。僕は、原案を描いて、で、先にもうアニメでどういう風に動いてるのかってのを描いて、その大切なシーンの所々を切り取って、絵コンテみたいにしてから、それをコマに貼り付けてるって感じでやってます。全体の話を思いついて。頭の中で映像で動かしてくっていう感じですかね。で、そっから切り取って漫画にするみたいな。まあ、たぶん無意識なんすけど(笑)。
最初に文章でプロットを書くんですね。
はい、そうです、そうです、そうです。ぽっと思い付いて漫画に描くと、僕、終わり方を忘れちゃうんですよ。終わり方と、あと盛り上がり所を忘れちゃうんで。とりあえず、もう文章にバーッて書いてますね。このにこまきオンリーの合同のヤツも、ずっと真姫ちゃん視点の文章をひたすら……書いて、漫画にしてますね。
自分の漫画のアピールポイントとかあります?
アピールポイント! えー、何かあるかな? うーん、とりあえず、全部アナログだよ!っていうことと。「よく絵柄とかで誰かに影響受けてるでしょう?」みたいなのがあるんですけど、誰にも似てない、唯一無二の絵柄(笑)。瞳孔開いてるヤツとか。あと、何かな、何だろう。これは、自分の作品じゃなくて、色んな人に結構言いたいっていうか。まあ、割と説教臭い感じになっちゃうかもしんないですけど。その、やっぱり、同人誌は、同人誌であって、商業誌のように何か読者の為に描いてるのではなくて、基本趣味のアレなんで。売り上げとか考えるんじゃなくて、やっぱ、自分の好きなモノを描いて買ってくれる人が居ればいいと思っています。
はいはい。
よく、こういう風に描けば売れるとか言う人いると思うんですけど。やっぱり、描き始めたのって『ラブライブ!』のキャラクターがこういう動きをしたら、みたいなもしもの世界を自分で考えてたのに。ホントは「にこまき」描きたいのに、他の人達は「りんぱな」を求めてるとかで「りんぱな」を描いちゃったら、それは多分もう、負けだと思うんですよ。なんかもう、自分は何の為に描いてるか。それは売れる為に描いてるんじゃなくて。自分が好きなものを描いて、それを読んでくれる人が居るから、描いてるんだよ!っていう事を、忘れないで欲しいなと思ってます、色んな人に(笑)。
そう言えば、絵はいつごろから描かれていらっしゃるんですか?
絵は、ちっちゃい頃から描いてて。好きでよくポケモンとか描いてたり。小学生の頃はカービィのバトル漫画みたいなのをひたすら描いてて。小6くらいの時に『FAIRY TAIL』にハマって。「あ、じゃあちょっと人も描いてみようかな」みたいな感じで。やっぱり、この1年間ですかね、同人誌描き始めてからの1年間は、ちゃんと漫画を描いて、売るっていう事をしてるんで。まあそれなりの絵は描けないようにしなきゃなっていうのが、どっかしらにあって。ホント、この1年間で大分上手くなったのかなあとは思ってます。1年前の絵とか見ると結構その心に来るんで(笑)。「あ、ひ、う! 何じゃこれは!?」ってなって。
あはは(笑)。
あと親が2人共、美術系の大学に行ってて。僕が描いた絵を見ると「この穂乃果ちゃん肩折れてるよ?」とか言うんすよ(笑)。「人体がおかしい!」「お前は人体から学べ!」とか。結構ソレがキツくて、頑張って描いてます。
本格的に漫画を描いたのは、この1年みたいな感じですね。
そうです、ホントにそんな感じです。漫画は見よう見まねで描いてて。色々考えてて。4コマでちびキャラみたいなのにして。中音ナタさんとか、ああいうデフォルメキャラを描いたりしようかなとは思ったんですけど。やっぱ、ほのぼのとかギャグとか考えられないんで。シリアスなら、等身がでかいキャラの方がいいでしょうって事で。こういう感じになってますね。でも、めちゃめちゃ、ギャグも描きたいですよ。
そうなんですか?
描きたいス! けど、思いつかないス!
あらー。
ギャグはもう天性の何かを持った方々なんで。もうホント、尊敬します。そこはもう。まあ瞳孔開いてる凛ちゃんが、唯一のギャグなのかなっていう(笑)。
瞳孔開いてるよ凛ちゃん
凛ちゃんの瞳孔が開いてるのは、あれはなんなんですか?
めちゃくちゃ前なんですけど、僕『モンスト』にハマってて。ワンドロがあったんですよ。その時に4コマ漫画を描いて。ガチャを引いてゴミみたいなキャラだった時に、自分がしてた顔が絶望と驚きが混ざった、瞳孔開いた顔で。それがずっと頭の中にあって。
もともとは『モンスト』のワンドロ絵なんですね。
色んな作家さんって、なにかしら自分の持ち味があるじゃないですか。僕に無いなあと思って。どうしよう!?って結構悩んだんですよ。「僕ラブ10」で本出すってなって、それが欲しいなあって時に自分の絵を見返してたら、そのワンドロの絵が出て来て。この瞳孔開いてる表情いいんじゃないかと思って(笑)。凛ちゃんに付けてみたら、めちゃめちゃ良くて(笑)。それで始めた感じですね。
あの絵でくんぷーまるさんを知ったので、ギャグの人かなと思ってました。
そうなんですよ。あの絵柄でギャグだと思って買ってく人が居て、「僕ラブ10」が終わった後は、何人かフォロワーが減りました(笑)。
あら、それは残念。
すごい残念でしたね。割と仲良くしてた方が居たんですけど、リムられてて。「あれえ!?」って思って(笑)。同じギャグ漫画の人だと思ったら、あんなドロドロしてたら駄目だったのかと思って(笑)。
リムらなくてもいいじゃないって思いますけど。
ちょっと心にきましたね。
そんなことがあるんですね。
色々ありましたね(笑)。最近は、ムーミンも……ムーミンじゃなくて、ヨッシーって言われるんですけど。あれも、瞳孔開かせてたら、結構ウケたりしてて。嬉しいです。
さて、だいたい聞いた感じなんですけど、他に言いたいことがありましたらどうぞ。
あと何かあるかな? あるかな……。うーん……。うーん、無いかな、大丈夫かな?
これで大丈夫ですか?
えーと、あ、女子高生(笑)なんで、よろしくお願いしまーす。あはは。
女子高生……。
今年ラストJKなんで(笑)。
JK……。
最後に
最後に、読者へのメッセージをいただけますか。
どうも、こんにちわ。17歳の女子高生のくんぷーまるです♪ いつも瞳孔開いた凛ちゃんとムーミンを見てくれてありがとう♡ これから受験が始まって、絵を描けない時があるかもしれないけれど、それでも良かったら見てね♪ 続きはwebで(笑)。
くんぷーまるさん、ありがとうございました!